プレスリリース

■2009年12月22日 「立ちコミ」に関する調査 いまどきの「立ちコミ」〜なぜ立ったままコミュニケーションするのか〜 

ネットエイジアリサーチ
「立ちコミ」に関する調査
いまどきの「立ちコミ」 〜なぜ立ったままコミュニケーションするのか〜
 モバイルリサーチを展開するネットエイジア株式会社(本社/東京都中央区、代表取締役:三清 慎一郎、以下ネットエイジア)と株式会社第一生命経済研究所は、「立ちコミ(立ったままのコミュニケーション)」に関する調査をモバイルリサーチ(携帯電話によるインターネットリサーチ)により実施し、15歳〜49歳の携帯電話ユーザー1,100名の回答を集計いたしました。
 今後もネットエイジアでは、世の中の関心が高いテーマの調査、今後のトレンドを占える調査など、マーケティングシーンで役立つさまざまな情報をモバイルリサーチによりタイムリーに提供してまいります。


ネットエイジアリサーチ調査結果>

◆ 実態(1):従来型の立ちコミはどのような状況で誰と行われるのか?
 まず、立ち話の実態について尋ねた。立ったままおしゃべりすることがあるか尋ねたところ、7割近くが「ある」(「よくある」と「どちらかといえばある」の合計、以下同じ)と回答した。男性で61.3%、女性で75.1%となっており、女性で特に多いことがわかる。
立ちコミの相手として最も多いのは「同性の友人」となっているが、これについてはライフステージが反映され、友人や学校関係は10・20代で多く、近所の人やママ友などとの会話は40代で多いなど、年代差が顕著となっている。
 立ちコミの理由としては、「ばったり会った人としゃべることが多い」が全体で最多となったが、性別でみると男性において「あえて場所を設けてゆっくり話すほどの内容ではないから」とする割合が最も高い。
 1回あたりの平均立ちコミ時間としては、男性では「5分以内」が最多であるのに対し、女性では「5分以上10分未満」とする割合が最も多く、全体的にみて女性の方が長く話す傾向がある。立ちコミの場所についても性差があり、女性が「道端」や「スーパー・商店・店舗」などをあげたのに対し、男性では「職場」が最多となっていた。

◆ 実態(2):今はやりの立ち飲みは?
 続いて、10代を除いて「立ち飲み」に特化して尋ねた。立ち飲みとは、立ったままで飲食する居酒屋やスタンディングバーと呼ばれる店の利用である。
 立ち飲みの経験者は全体で30.8%(「非常によく行く(行った)」「何回か行ったことがある」「一度だけ行ったことがあり、また行きたいと思っている」「一度だけ行ったことがあるが、今後行ってみたいとは思わない」の合計)となっていた。さらに3割は「行ったことはないが行ってみたいと思っている」としている。経験者は女性より男性で多いが、女性の利用意向は男性より高い。年代別では利用経験は40代で多く、利用意向は20代が高くなっていた。また、特に30代では、バーというよりは居酒屋的な立ち飲みが多いことがわかった。
 立ち飲みの魅力として上位3位にあげられたのは、「ちょっとだけ寄るのに便利」(63.2%)、「気軽に入れる」(45.1%)、「安い」(39.4%)である。20代は他の年代に比べて「人との距離感が近い」(20.7%)、「一緒に行った人とコミュニケーションをとりやすい」(16.0%)をあげた人が多かった。全体的にみて、便利で気軽で安いという物理的な理由の次に、「コミュニケーション」に関する要因があげられており、「新しい」「おしゃれ・かっこいい」「なつかしい」といった、流行やファッション性での利用動機は下位となっていた。

◆ 意識:あえて立つ理由とは何なのか?
 立ってするおしゃべりと座ってするおしゃべりは同じだと思うか、違うと思うかについて尋ねたところ、全体の6割以上が「違うと思う」と回答した。男女差は見られないが、年代差が非常に大きく、年代が高いほど「違うと思う」とする人が多くなっている。
 それでは立ちコミは、座ってするコミュニケーションと比べて、どのような点が認識されているのだろうか。これについては、自由回答形式で情報収集を行った。それによると、「身振り手振りが大きくできる」「ジェスチャーを交えて会話がしやすい」「その人の全体の様子がわかる」といった、非言語的なコミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)面での指摘を行う人が、10代などの若い人を中心に多かった。
 また、「立ったままの方が親近感がわく」「話したことがあまりない人でも、すぐに仲良く話せる」「あまり親しくない相手でも話しやすい」「面と向かって話そうとすると、変に緊張してしまうことがあるので、立ったままのコミュニケーションに利点がある」「立ったままだと構えなくていい感じがする」といった、心理面での話やすさを指摘する人も全体的に多かった。話の内容が「深くなりすぎない」「上座とか席順が関係ないのでリラックスできる」など、堅苦しさが緩和される点を指摘する声も多い。
 さらに、「ちょっとしたことを話すのによい。ちょっとしたことでも積み重なることにより密なコミュニケーションになる」「本音が出やすい」「短い時間で結論に近づく」など、短時間で内容の濃い話ができるとするコミュニケーションの効率性もあげられた。「話を切り上げやすい」「すぐ帰れる」「嫌いな人なら逃げやすい」といった、逃げ場が確保されている点も重要なポイントとされている。
 加えて、椅子のスペースがない分、相手と近くなる」「向かい合って座るより立って隣で話したい」「立ったままなら疑われないし親密に見えない」「目線を合わせやすい」「場所に対して人数が多く入れる」など、物理的な制約を逆手にとった利点も指摘された。 こうした点が、効率的で内容が濃く、相手と近い距離で短時間に行われる立ち飲み利用にもつながっているようだ。実際に、「夕方早く家に帰って、食事の用意をしないといけない主婦にとって、ちょっと一杯だけ飲んで、仕事の愚痴などを言ってストレス解消をして、帰ることができる立ち飲み屋は便利」(42歳 女性)との意見がみられている。
 ほかにも、「立ったまま話したほうが、思い出せなかった単語などを思い出しやすい」「未確定の情報などオフレコの話が聞ける」など、立っているからこその利点が、多々指摘された。ただし、「年齢と共に立ったままはきついと感じるようになった」という意見も、年代が高くなるにつれて目立っていた。

◆ まとめ
 上記にあげたような立ちコミの利点が、今、「あえて立って」するコミュニケーションとして支持される要因なのかもしれない。対人距離の研究では、いわゆる「親密な関係」に当たる距離感は約50センチ以内とされる。しかし立ちコミでは、あまり親しくない人とでも、50センチ以下の至近距離でコミュニケーションをとるケースが多い。とはいえ、自由回答でもみられたように、立ったままなら「疑われない」し、「逃げやすい」。気軽に緊密なコミュニケーションをとりつつ、どこかに逃げ場があるコミュニケーション。それは、携帯メールのそれとどこか似ていなくもない。

(株式会社第一生命経済研究所 ライフデザイン研究本部 副主任研究員 宮木由貴子)


□ 調査概要(クローズド調査)
○ 調査対象・・・ 15歳〜49歳のケータイユーザー
○ 調査地域・・・ 全国
○ 調査期間・・・ 11月13日〜11月16日
○ 回答サンプル数・・・ 1,100名
回答者キャリア内訳:NTTドコモ55.1%、au34.4%、ソフトバンク10.5%
性別:男性50.0%、女性50.0% 年代:10代18.1%、20代27.3%、30代27.3%、40代27.3%
○ 調査方法・・・ モバイルリサーチ(3キャリア)

□ 調査内容
  • 立ったままのおしゃべり
  • 立ったままおしゃべりする相手
  • 立ったままおしゃべりする理由
  • 1回当たり立っておしゃべりをする時間
  • 立ったままおしゃべりする場所
  • 立ち飲み系のお店の利用
  • よく行く立ち飲み屋
  • 立ち飲みの魅力
  • 立ってするおしゃべりと座ってするおしゃべりを同じと思うか
  • 立ってするおしゃべりと座ってするおしゃべりの違い
  • 立ってするコミュニケーションの利点


 本件についてのお問い合わせ

■ネットエイジア株式会社 マーケティング事業本部 担当:山名(ヤマナ)
http://www.mobile-research.jp/
Tel: 03-3552-8041   Fax: 03-3552-8042  email: mobile-press@netasia.co.jp

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【設立年月】2005年2月
【資本金】3億872万円
【事業内容】モバイルリサーチ事業
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 調査結果一部抜粋